マルチ商法に勧誘され行ったものの、非日常的な雰囲気に鳥肌が立った話
どうも!!当ブログを編集しているイチゼロと申します。
今回は私が4年前に遭遇した『マルチ商法』の勧誘についての記事を書きます。当時はこういった事と無縁だと思っていただけに勧誘を受けたときはかなりの衝撃でしたね、こんなに身近にあるんだ・・・って実感しました。
最近身近な人がそういった関係の勧誘に遭ったらしく話を聞いてみると私が受けた勧誘の内容とそっくり!!これはまだ身近にあるんだなと思い記事を書くに至ります。
もしこのような勧誘にあったときの為に私の実体験を書いておきますので、みなさんの参考になればと思います。
もくじ
- 1,はじめに、マルチ商法とは
- 2,はじまりは友人の誘いから
- 3,場所は向こうが指定する
- 4,到着した瞬間から感じる違和感
- 5,とにかく押しが強いです
- 6,周りはやはり勧誘人ばかりだった
- 7,気の弱い人は絶対行かないで!!
- 8,断るならはっきりと断ろう
- 9,まとめ
1,はじめに、マルチ商法とは
『名前は聞いたことある』とか『なんとなく知ってる』なんて人は多いのではないでしょうか?しかしその多くはあまり良くないイメージを持っていると思います。かくいう私もマイナスのイメージを持っている1人です。
理由はマルチ商法と聞くと『ねずみ構』と関連づける人が多いからなんですよね。ねずみ講とはお金を紹介料として主催者に支払い、それ以降は紹介者として活動し、自分の勧誘で誰かが入会するとその人が払った入会料の何割かが紹介料として自分にも入ってくるというシステムです。
名前の通りねずみ算式に増えていくことからこのように呼ばれています。これが完全に違法であるのは、主催者側と紹介者にはお金の取引しか存在しないからです。
ねずみ講と違ってマルチ商法は『商品の売買』が介入し、よい商品を販売する為に考えられた合法的なビジネスとして確立された商売なのです。中にはひどく品質に問題のあるものを提供して儲けようとする企業もあり、そういった企業は違法になるケースも存在します。
なので単にマルチの活動をしている人を『犯罪者』扱いするのはやめましょう。
マルチとねずみ講の違いについてはこちらのサイトが一番簡単に解説してくれていました↓
viral-community.com
非常にわかりやすく解説してくれています。ぜひ一読してみて下さい。
と、ここまでが本記事の建前です。
闇雲に否定するだけではマルチ会員の人すべてを否定してしまいますからね。別に違法行為ではないですから本来は誰にも咎められる理由はないはずですし。しかし私はタイトルにあるように勧誘を受けてマイナスのイメージを受けた1人です。一個人の意見になるのでそこはご了承お願いしますね。
2,はじまりは友人の誘いから
さて、本題に入ります。
まずマルチ商法に勧誘されるのってどんな経路で勧誘されるのでしょうか。
紹介人が家にくるのか?街中で勧誘されるのか?はたまた自分からやりたいと手を挙げるのか。そのどれもが間違いで、きっかけの多くは友人からの紹介になります。
久しぶりの友達からの連絡がきて、少し他愛のないやりとりの後に
『◯日って空いてる?会って欲しい人がいるんだけど』
って具合に話が切り替わります。なんだなんだ合コンか!?って感じの誘い方ですよね(笑)
これだけなら単なる遊びの誘いのように見えますが、理由を聞いても曖昧だったり濁すような感じになると勧誘を疑ったほうがいいです。つまり勧誘員は
『マルチやってんだけどお前もやるー?』
なんてストレートに勧誘はしてきません、モンストじゃないんですから。そもそもマルチ商法とは口にしません、マルチ商法が持つ負のイメージを知っているからでしょうね。
なのでしつこく聞いても私の友人も詳しい内容は教えてくれませんでしたし、ようやく相手が折れて話してくれたのはネットワークビジネスの勧誘ということと、詳しい内容は自分からは話せないということです。
後日聞いたのですが、ビジネスの内容の説明は後に登場する『説明係』の人に任せるように言われていたようです。つまり自分の口からビジネスの内容を説明するなということです。様々な理由が考えられますが、個人的にこのような口止めはどうなのだろうと思いましたね。
説明が下手だとせっかくのカモが逃げるから、説明は説明係にやらせろ
って暗に言われている気がしてなりません。
少し話が脱線してしまいましたが話を戻しますね。まず私は友人から『ネットワークビジネス』『会ってもらいたい人がいる、詳しくはその人から聞いて』という発言が出た時点でマルチの勧誘だなって思いました。
だっていつもフランクに話してる友人がやけによそよそしいんですもん、明らかになにか隠してるというか言いにくそうというか・・・。簡単に言うと申し訳ない感が出てました。
なので、これはイカン!!と潜入を決意。怪しいようなら友人を辞めさせようと意気込み、指定された日付でOKをしました。
3,場所は向こうが指定する
日にちは指定に従ったものの、詳しい場所までは知らされていませんでした。当日に友人と合流し車に乗ってどこかへGo!!
「どこにいくの?」
という私の問いかけに友人は市内にある某ファミリーレストランの名前を言いました。私の地元では有名なファミリーレストランで、もう少し落ち着いた雰囲気の場所でするのかと思っていただけに拍子抜けしました。そういった場所でやる理由は、必ず第三者の目がある場所でやらないといけないかららしいですよ。
道中の車内でいろいろ質問してみたのですが、友人は頑なにビジネスの内容を言おうとしません。
「俺が説明するのは少し難しい」
「説明聞けば絶対納得いくから大丈夫!」
と、なかなか聞く耳を持ちません。このままでは埒があかないので質問は一旦終了。ひとまずは深く考えずに指定されたファミリーレストランへと着くのを待ちました。
4,到着した瞬間から感じる違和感
ファミリーレストランに着き入店すると友人は周囲を見渡してある女性を見つけるとその女性の正面に着席しました。私も付いて行ったのですが、なんというかおかしいんです。なにがって店内の左側はガラガラなのに対して、右側はやけに人が密集してるんです。
分煙の店ならそういったこともあるのかもしれませんが、当時のファミリーレストランは全面喫煙。ここまで片寄って客が集まることがあるでしょうか?
そして女性と友人が座った席を見ると右側の最も奥の窓際の席。この時点でおおよその予想はつきました。あぁこいつらみんな関係者なのかなって。
年齢は当時の私と同じくらいの、20代前半くらいに見える男女がとくになにをするわけでもなく喋っています
友人がこっちこっち!と言わんばかりに手を振るのでやむなく友人の隣に着席。内心は早く帰りたいというのが本音でしたね。
5,とにかく押しが強いです
着席すると女性の軽い自己紹介と共に名刺を渡されました。名刺と言っても名前と企業名だけ書かれた質素なものでしたけど。ちなみに女性は当時の私の1つ上の年齢でした。
「はぁ・・・」
なんて間抜けな返事をしながら名刺を受け取り、次になんの話を切り出してくるのかと思ったら
「今の仕事の給料、満足してますか?」
・・・はぁ?
って感じですよね。開口一番でそれですか!!と。普通は給料とかってデリケートな話題はそんな容易く口に出せませんが、女性はニコニコしながら私の返事を待ってます。
まるで『満足してないでしょ?そうでしょ?そう言えよ!!』とでも言いたげなその表情になんだかムッときて
「えぇ、同年代と比べると貰ってますし」
と見栄をはって答える私。どうだ女狐まいったかと言わんばかりの私にウンウンと頷く女性。
「それは凄いですね!じゃあなにか欲しいものはありませんか?」
と聞かれ、ついつい私は
「車がホスィ・・・」
とポロリ、上手くお金が欲しいと思っている事を引き出させてしまいました。ここからは怒濤の押し売りが始まります。
「買いましょう!車!、今のままだと無理かもしれませんが、この会員になってちゃんと努力すれば間違いなく買えます!私の知ってる〇〇さんはここで稼いで高級車を買いましたよ!!!!!!」
そしてカタログのようなものを開いて説明を始めます。内容はよくあるマルチでしたね、
誰かの紹介で商品を買って入会する⇒入会したら自分で誰かを紹介する⇒紹介した人が商品を買えば何割かの報酬がもらえる⇒更に紹介した人が誰かを紹介すればその人のぶんも何割か貰える
ここまでの説明を終えた女性がドヤ顔で私を見てきました。内容は至って簡単でしたし、確かにそんなことでお金が貰える可能性があるなら美味しい話だなと正直思いました。
「すごいですね」
とだけ答える私に、やってみませんか?と問いかける女性。当然私は全くやる気なし。しかしここで終わっても面白くないので
「どうすればいいんですか?」
と問いかけると女性は別のカタログを取りだし私に見せてきました。それは取り扱っている商品が写真つきで紹介されているカタログブックでした。
下は3000円から上はうん十万もする商品を逐一説明してきます。そして最後にこれらの中から始めに1つ買ってくださいと言われました。
当時はまともな知識もなくこれらを売ればいいのかなと思っていた私はその言葉に唖然。まさか買わされる状況になるなんて思ってなかったですからね。
ちなみにここで高額な商品を買うほど紹介したときの割合が多くもらえるシステムになっていて、やたらと高額な商品をすすめてきました。ここで高いの買っとかないと今後貰える金額が少ないですよー!っていうプレッシャーが半端ないです。
とりあえず私はタバコを吸いながら考えさせてくれと言い、友人を連れてわざわざ外の灰皿の設置されている場所まで移動しました。女性にコイツは入会するなと思われたのかすんなり外に出ることができました。
そして外で友人に聞きます
「いくらの買ったのさ?」
「俺は35万の布団買ったよ」
もう目玉飛びでるかと思いましたよ!!35万って金が欲しいとか言ってる人間がポンと出せる金額じゃないでしょ!!
6,周りはやはり勧誘人ばかりだった
タバコを吸っていると何人かの男性グループも外の喫煙所に来ていたのですが、その会話の内容がうっすら聞こえてきて
「どう?順調?」
「いやー今月はあんまりっすねー。まだ3人しか引き入れてないっすわー」
「まぁ、そんなもんだよねー」
なんて会話が聞こえてきます。おまけにすれ違い様に友人が挨拶してるじゃないですか。やはり店内にいる不自然な片寄りは偶然ではなく関係者で固まっていたのですね。
店内の不自然な雰囲気は自分を威圧するためだったのかと思うとだんだんと腹が立ってきたんですよ、なんだよ、威圧してんのかコラ!!俺がそんなプレッシャーに負ける思っとんのか!?オ”ォ”ン”!?(にゃんちゅう)って具合です(笑)
なにせまだ若かったので負けん気だけは強かったんですよ。その勢いのまま店内へと戻りました。
7,気の弱い人は絶対行かないで!!
先に進む前に先に言っておきます。気が弱くて、マルチに興味のない方は絶対に行かないで下さい!!
前述しているように、NOとは言いにくい状況で話を持ちかけられます。すると不本意ながら入会してしまうということも考えられます。
友人からどうしても!なんて頼まれたら断りにくいとは思いますが、勧誘人はあの手この手で入会することを勧めてきます。
興味がないなら初めから行かないで!!断れない良い人ほどカモにされます。
8,断るならはっきりと断ろう
さて、話を戻します。
タバコから戻って私から話を切り出しました。
「結論から言いますが、やりません」
「なぜやらないのですか?」
「別にその判断はこちらが決めてもいいはずですよね。話を聞いた上で決めました」
女性は腑に落ちない顔をしていましたがたたみかけます。
「だいたいそのカタログの商品、布団とか浄水器とか僕らの年代にとっては全く興味のないものばかりじゃないですか。そんな物を高い金を出して買えなんて友人に言える自信がないのでやめときます」
実際にこれが本音です。商品の中に少しでも興味があるものがあれば、或いは若者向けのものがあればやってもよかったのかもしれません。良い商品や気になる商品を任意で売るのなら別に気に病むことないですしね。しかしカタログにあったのは少数の化粧品や、高額な布団、水道の浄水フィルターなどなど、言い方はかなり悪いですが当時の私にとってはゴミでしたね。
話を戻します。ここまで言い切って間髪言わずに友人を連れて立ち上がり、去り際に女性の顔を見たのですが明らかに不満そうな顔。適切な表現かわかりませんが
完全にはぶててました。
ぶすーっとして開き直ったような顔で、まるで物事が思うようにいかなかった子供のような目でコチラを見てくるんです。周囲の視線もコチラに集まっていたような気がします。
あんなにニコニコしていたのにですよ?結局コイツも私が入会したらいくらかの報酬が貰える予定だったわけで
「あなたにとって良いことしかない!」
「あなたに今必要なのはこれなんですよ!」
なーんて散々言っておきながらあのふてくされた顔ですよ。そして私を取り囲むやつら全員相手の為と装って友人に高額な商品を買ってもらい懐を温めているかと思うともうゾッとしました。鳥肌もんですよ。
「気が変わった時の為に連絡先渡しときます」
と最後に言ってきましたがきっぱりとお断りしました。確実に気が変わったらではなく気を変えにきますからね。
9,まとめ
以上が私が経験した勧誘の中身になります。
私はあの場所で初めて金づるとして見られる気持ちの悪さを経験し、頭の中が金で埋まった人間に囲まれる不気味さを感じました。
すべてがこのようなやり方で勧誘をしているのかは知りませんが、少なくともこういったやり方で勧誘している所もあるということです。冒頭でも言いましたが犯罪じゃない限り別に文句を言うつもりはありませんし、不快にも思いません。
しかしただでさえマイナスのイメージを抱えたビジネスなんですから、勧誘の仕方くらいはクリーンなやり方で勧誘してもらいたいものです。気の弱い方や興味のない方は最初から行かないようにしてくださいね!!
それでは!!