入社したらとりあえず3年は頑張れと言われる理由を考えてみた
どうも!!当ブログを編集しているイチゼロと申します。
3月も終盤ということもあり、今回は新しいスタートを切る方と、そのスタートを切った人達を後押しする立場の人たちに向けた記事を書こうと思います。
もくじ
- 1,はじめに
- 2,なぜ3年という期間なのか?
- 3,入社して3年が一番キツい期間
- 4,教える側は教えないといけないことを忘れている
- 5,入社してすぐが一番のアピールチャンス
- 6,「ちなみに」とか「後で詳しく話すけど」はただの無駄
- 7,まとめ
1,はじめに
はじめに、この記事を書いている私自身は教える立場と教えられる立場に現在有ります。
まぁ大層な事を教えているわけではないのですが、中途半端な立場だからこそ見える教えられる側と教える側の欠点がいくつか見えてくるんです。
なので今回は『教える側』『教えられる側』の両方にフォーカスした記事になります。
2,なぜ3年という期間なのか?
まずはタイトルにもある『3年は辞めるな』ですが何故3年なのでしょうか?
理由はいくつもあると思いますが、一般的な意見だと
・3年が仕事で一人前になる目安だから
・転職の際に短い期間だと不利になるから
調べると一般的な理由で最も大きな理由のようです。
この3年でようやく一人前という期間はあながち間違いではなく、私自身3年を迎える頃にようやく一人前の仕事ができるようになってきたと思えるようになりました。同僚も同じ意見の人が多数います。
上記の事を踏まえると、二つ目の転職の時に不利になるというのは一人前になる前に投げ出して転職したヤツ。という非常にマイナスなイメージを背負ってしまうことにも繋がります。なので転職を考える時期としての最低ラインは3年以上からと考えたほうが良いでしょう。
3,入社して3年が一番キツい期間
仕事はいつでも辛くてしんどいものですが、一番しんどいのはこの入社してからの3年間です。
なんてったって周囲の風当たりが強いです。入社してすぐに仕事をバリバリこなせる人なんてごく一部で、大多数の人が先輩や上司に頼りながらでないと一人分の仕事量をこなすことも難しいでしょう。
自分が頼ったときには相手は自分の時間を割いて教えてあげないといけないわけで、その間は自分の仕事が滞ってしまうのです。
一人分の仕事量もこなせない、周囲の生産性を落とす。
悪い言い方をすれば『お荷物』なんです。その状態だと周囲のから風当たりが強くなるのも仕方がありません。
しかしこれは3年間という期間であれば決して悪いことではありません、むしろ当たり前なんです。
頼れる先輩も、バリバリと仕事をする上司もこの期間を経て今があるのです。
3年以内に辞めてしまう人の中にはこの周囲の圧力に耐えきれず辞めてしまう人が多いのではないでしょうか?
しかし一山越えると自然と周囲の目も変わってくるのでここは踏ん張って耐える期間です。『教えてもらってる』という感覚は忘れず、ちゃんと相手に対する敬意を持って励みましょう。
4,教える側は教えないといけないことを忘れている
これはどういったことかと言うと、教える立場にある人はそれなりに長い年数勤めている方だと思います。
すると忘れちゃうんですよね、なにが分からなくて、なにが難しかったのかを。いい意味でも悪い意味でも習慣として行っている内に当たり前になっちゃうんです。慣れってやつですね。
例えばAのパーツをBのパーツと取り替える作業があるとします。文章にすると至って簡単そうに聞こえますよね?
教える側の感覚がまさにこの文章のままで、AのパーツをBのパーツに取り替える事を教えようとするんです。
何言ってんだコイツ?意味がよくわからない・・・
って思うかもしれませんが、私が言いたいのは新入社員にとってAをBにという簡単な作業でも、複雑な作業に変換されているということなんです。
先の例に習って『AをBに交換』という作業を新入社員の立場でフローにすると。
- まずはパーツAがどれなのか覚える
- パーツAを外すにはどこのネジを外さないといけないか覚える
- 外したネジを保管する場所を覚える
- Bのパーツがどれなのか覚える
- Bのパーツを取り付けるにはどこのネジをつければいいか覚える
- 取り付けた後の出来栄えチェックはどこを確認すればいいかを覚える
簡単な作業でもこれだけの事を覚えなければなりません。複雑な作業になるともっと多くの事を覚えなければならないでしょう。そして逆を言えばこれらの事を教育する側は教えてあげなければならないのです。
教える側はパーツAはコレ、パーツBはコレって当たり前のように説明しがちですが、初めて作業する人はそんな常識は持っていません。
よく『1から10まで説明せんとわからんのか!!』と言う人がいます。
ですが教育を任された以上、1から10まで説明して下さい。それがあなたに与えられた仕事であり、新人が早く伸びる最短の道だと思います。
教育をする時は相手の気持ちになりましょう。
そして教育を受ける側も当たり前ではないことを忘れてしまっている可能性があることを理解し、理解出来なかった箇所は質問するようにしましょう。
質問しないと教えてもらえませんよ、当たり前だと思ってるんですから。
時間が経つほど聞きにくくなります。『え!?今更!?』って言われちゃいますからね。
5,入社してすぐが一番のアピールチャンス
入社してすぐはアピールしなくてもあなたに皆の関心が集まります。悪いことも、良いことも常に誰かが見ていると思いましょう。
一見見張られているようで落ち着かないと思うかもしれませんが、これって実はすごく有利なことなんです。
入社して年月が経つとだんだん周囲の関心も薄れ、もし会社に貢献するような事をしたとしてもその反応はほとんどの場合薄くなります。
入社して〇年目だし、これくらい当然
やっと貢献できたのか
貢献できたのはすごいけど、そんなに褒められる事でもないかな
という周囲の意識が時間が経つ度に強くなっていくのです。そもそも入社してから期間が長くなると、アピールする為のアピールが必要になってきます。すごく面倒だし労力もかかります。
それに比べて新人はアピールする環境がすでに整えられ、いつ何を達成しても皆が祝福してくれるでしょう。
例えるなら前者が片田舎で打ち上げられた花火で、後者はイベントで人をかき集めた場所で打ち上げられた花火です。
その差が如何に大きいかは言わなくても分かりますよね。
6,「ちなみに」とか「後で詳しく話すけど」はただの無駄
よく説明している途中で「ちなみに」とか「後で詳しく話すけど」とか言って、一旦別の話を持ち込む人の多いこと多いこと。
先述したように新人は教える側が思っているより多くの情報を必死に整理しています。そんな中で『ちなみに』だとか、『後で詳しく話すけど』とかで話が脱線すると頭の中が散らばってしまいます。
「あれ?ここでなんか先輩に言われたような・・・」とか
「この作業の時になんか言われた気がするけどなんだったっけ・・・」
といった具合に整理の途中で割り込んできた情報に惑わされるんです。
文頭からちなみにとか使うと捕捉程度の情報だと思ってしまい、記憶から抜けがちになります。なので本当に必要な情報なら最初から説明に組み込み、後で説明すればいいものは後で説明してあげましょう。
何事もそうですが、まずは一本のフローが出来上がってそこから付け足すほうが簡単です。初めからごちゃごちゃしてしまうと収集がつかなくなります。
7,まとめ
今回の内容をまとめると
【教育を受ける側】
- 教えてくれる人に誠意を持つ
- 始めの3年は少し風当たりが強いですが忍耐強く頑張りましょう
- 入社したてがチャンス!しっかりとアピールしよう
【教育する側は】
- 自分の常識を新人に当て嵌めない
- しっかりと順序だてて説明する
- まずは一本化したフローを教えて、応用の知識は後から肉付けしてあげよう
いろいろ書きましたが、会社における新人とは雰囲気を一新してくれる新しい風です。長く務めたことのある人なら分かると思うのですが、完成された人間のみで構成された空間ってなんか空気が濁るんですよね。変化を嫌うというか変化させたくないというか・・・。
そんな中に放り込まれるのが新人であって、正直厳しい環境ですが凝り固まった空気に一番効く特効薬のような存在なんです。まだ型にはまっていないからこその発想や思考が思わぬ欠点を見つけたり、想像もしていなかった利益を生み出す事は多々あります。そういった意味では新社会人の方にはぜひとも大暴れして頂きたいなと思ってます(笑)
みなさんの社会人ライフがいいものでありますように!!
それでは!!